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「ベンチャーこそ、積極的に業務委託を活用すべき」- 業務委託者と上手く仕事を進めるために抑えるべき、3つのポイントとは?

株式会社メディカルノートは、『テクノロジーと経営の力で、医療の現場に新しい選択肢を。』というミッションのもと、 医療従事者の方にも患者さんにもよりよい医療をずっと続けられるよう、様々な事業を展開されています。

今回は、同社執行役員であり、医師・病院と患者をつなぐ総合医療・ヘルスケアプラットフォームサービスを運営する、メディカルノートプラットフォーム部の岸本裕史様にお話を伺いました。

メディカルノート執行役員 岸本 裕史様

Remote Styleで出会えた、求めていた人材

まずはじめに、Remote Styleを利用するようになった背景を教えてください。

現在、私がいるメディカルノートプラットフォーム事業では、医師・病院と患者をつなぐ医療検索サイト『メディカルノート』と、 医療相談・情報提供サービス『メディカルノート 医療相談』という2つのサービスを展開しています。Remote Styleで人材紹介をお願いしたのは、 後者の『メディカルノート 医療相談』の立ち上げ直後のタイミングでしたね。

運用フェーズにまだ入ってない、立ち上げ期のプロダクトづくりに参加してもらえるデザイナーさんを探していたんですが、実は、いくつか同じようなサービスを同時並行で利用していたんですよ。

そうだったんですね。Remote Styleをご利用いただいて、現在で8ヶ月くらいになりますね。

そうですね。同時並行で進めていた数社は現在契約はしておらず、Remote Styleで紹介頂いたデザイナーさんだけです。彼は正に、弊社が求めていた人材でしたから。

具体的には、どのようなデザイナーさんを探していらっしゃったんですか?

まず第一に、言われたことに対して意図を確認できなかったり、自分に違和感があってもディスカッションせず、とりあえずそのまま作業をするような人は求めていなかったですね。

立ち上げ期でユーザーの反応を見ながら改善しつつ、新規機能も追加していきたいという時期でしたから、物事を本質的に捉えて一緒にサービスをつくっていけるデザイナーさんを探していました。 あとは、自分の得意分野や好みだけに揺さぶられることなく、ユーザー目線でしっかりとデザインができるかどうかも、重要視していた点です。

また、僕たちがどんな心持ちで医療業界に携わっているのかというマインド面も、関わってくれている全ての方に共有させてもらっています。 そこを理解していただいた上で、一緒にサービスを作り上げてくれるかというのも大事にしているポイントです。 その点で、ご紹介いただいたデザイナーさんはそのマインドを理解してくれているし、共感もしてくれていると感じますね。

そして今では、社内でなくてはならない存在になっています。当然ながら、長く仕事をすればするほど感覚が擦り合ってくるので、 新規の企画案を進めていくにあたっては、彼以外にデザインをお願いする方がやりにくいとかもな、と感じるほどです。

「正に求めていた人材だった」というお声をもらえるのは、弊社としても嬉しいですね。

実は、彼は二人目のご紹介で、一人目の方は1度お仕事を頼んだ後、継続はお断りしていたんですよ。 その事実を踏まえた上で、どのような人物を求めているのかというところを担当者の方がしっかりと把握して、的確な人物をすぐに紹介してくれたのは、本当にありがたかったですね。

初めての面談でお会いした時、自分のデザインについてポリシーを持っている方だなと感じたのが、一緒に仕事をしたいと思った一番の理由です。

メディカルノート執行役員 岸本 裕史様

ベンチャーだからこそ、積極的な業務委託の活用を

現在、どのような形で御社の仕事に参加していますか?

週2~3日の稼働でリモートで参加してもらっていて、普段は、slackを利用しながらテキストでのコミュニケーションが中心になります。 リモートでの仕事は、アウトプットが可視化されてログに残るというのはもちろんのこと、そのアウトプットをベースに質の高い議論ができますから、 新規事業とも相性がいいなと感じますよね。

医療業界というと、リモートワークやパラレルワークというところに、少し縁遠いようなイメージがあるのですが、その辺は障壁にはならなかったのでしょうか?

僕もこの業界に入ってみて初めて知ったのですが、医療業界というのは、パラレルというのが、ごくごく普通な業界なんです。 フリーの医師や看護師も多く、複数の病院に属しているというのはよくあることです。

リモートワークという点においても、弊社の事業に参画してくれている医療従事者の方にはリモートで関わってもらっていますし、 私たち社員ももちろんリモートOK。ですから、リモートワークすることや、業務委託の方に仕事を依頼することには全く抵抗がないですね。

むしろ、弊社のようなベンチャー企業にとっては、社員を採用するよりも、まずは業務委託という選択の方が良いのではないかと思っています。

それはどういった理由からですか?

会社がものすごい勢いでスケールしていく中で、プロジェクトレベルでタイミングを見極めながら、同時並行で攻めの姿勢も取らなくてはならない。 今所有するリソースだけではタイミングがずれたり、なにかを諦める事になってしまいます。

そういった状況下においては、雇用形態にかかわらず、厳選した体制で事業を進めていけるかどうかが重要になってきます。 ですから、資金が潤沢ではないベンチャー企業では、いかに技能が高い人材をタイミングよく集め、その方達を活用して厳選体制を敷けるかというところで、 業務委託というのは有効な策ではないかと思いますね。

さらに、結果的に自社を気に入ってくれた場合には、採用におけるミスマッチの確率もグッと下がりますよね。現に、この一年で業務委託から正社員になったメンバーが複数人います。

相互理解した上で雇用関係を結ぶというのは、実は双方にとって良い流れですよね。

そうなんです。あとは、僕にも上司にも、プロダクトをつくった経験はもちろん、マネージメントや経営企画なども含めて一通りの経験があったというのも、 業務委託の方とスムーズに仕事が進められた理由のひとつですね。

どんな手法がどうPLに影響するのか、ということは理解していますし、外部の方とうまく仕事を進めるにはどうすべきかというのは、経験に基づいてわかっているつもりです。

メディカルノート執行役員 岸本 裕史様

業務委託活用における重要な3つのポイント

業務委託を上手に活用しながら、着実に事業をスケールさせていらっしゃるんですね。外部の方に仕事をアウトソースする上でのポイントはありますか?

ありますよ!外部の方と仕事を進めていくにあたって、発注側がしっかりとコントロールしなくてはならないポイントが3つあるんです。それは、「予算」「依頼の仕方」「納品物のクオリティ」です。このどれが欠けても上手くいかないですね。

実は発注ってすごく高度な能力が必要なんです。失敗するケースとしては、発注者のスキルが低いために予算がコントロールできなかったり、発注先の人の能力が高いにも関わらずそれを活用しきれなかったりするんですね。 そうやって発注側に問題があるが故に、良好な関係を築けず、短期的な仕事で終わってしまったという事象はよく目にしてきました。

逆に、仕事を受ける側にスキルなどの問題があるのであれば、別の人材を探しアサインすればいい話です。最近では、副業などで受け手の数は増えていますからね。 そう考えると、発注側に本質的な課題があることが多いですよね。

ですから、先に挙げた3つ全てをコントロールできる人間が発注側の窓口に立っているかどうかも重要なポイントになってくるのではないでしょうか。

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